効果的にOJT制度を活用して後輩を教育するには

OJT制度

新人の教育に使われる「OJT制度」ですが、このOJTとは「On the Job Training」のことで、現場で業務をこなしながら先輩看護師の助言を受けつつ知識と技術を付けていく方法です。ではどのような内容で教育を行っていくのか、具体的に見ていきましょう。

OJT制度
Pocket
このエントリーを Google ブックマーク に追加

OJT制度のスケジュール

OJT制度のスケジュール 職場によってOJT制度で新人教育を行う際のスケジュールは異なってきますが、基本的な例を挙げると、まず入職した4月中は配属された部署のオリエンテーションを行います。加えて、先輩の仕事に付き従いながら業務を学んでいきます。その後5月から7月までの間は新人が業務を行いその様子を先輩が観察する形式に移行します。受け持ち患者数を増やしたり、ペアを組んでの土日・休日出勤、夜勤などを徐々に経験していきます。そして8月から12月の間でさらに受け持ち患者数を増やしたり、重症度の高い患者への看護業務を行っていきます。これらがスムーズにいけば、1月から3月ごろには独り立ちができるようになります。

OJT制度の課題

OJT制度の課題 OJT制度で重要なのは先輩看護師の後輩に対する教育能力ですが、これは人によって様々なため、その点が課題になることもあります。例えば、新人の様子を観察し、自主的に指導を行う先輩看護師もいれば、後輩から質問がきた場合に対してのみ対応するなどといった違いがあります。また、OJT制度を取り入れている病院は多いものの、先輩看護師の経験が3年未満で新人に対する指導が上手く行えない、または自信がない、という問題も多くあります。本来であれば十分な経験のある看護師が指導すべきですが、体制作りがうまくいっていない職場の場合はこのようなケースになることもあります。
もし自身が指導する立場に指名された場合には、しっかり教育を行うことのできるスキルが自身に備わっているのかを冷静に判断し、どのように後輩に指導すべきかを考えましょう。

OFF-JTとのバランスが大事

OFF-JTとのバランスが大事 OJTと共によく聞く言葉として、「OFF-JT」というものがあります。これは「Off the Job Training」の略で、集合研修とも呼ばれます。OJTは実践で学ぶ教育制度ですが、OFF-JTは現場以外での教育の機会となります。OFF-JTは部署を超えて様々な知識を得ることのできる機会のため、新たな人間関係の構築や精神的なリフレッシュの効果があります。
このOFF-JTとOJTをうまく組み合わせて教育を行うことができれば、より効果的に成長を促すことができます。OFF-JT中心で教育を行っても、実戦経験が少なくなってしまうというデメリットがあります。逆にOJT中心でも、実業務は行えても日々進歩する医療技術への知識が不足してしまうというデメリットがあります。OJTで実践経験を積みつつ、OFF-JTで知識を得て、さらにそれをOJTで応用しながら活かすという流れが望ましいでしょう。

後輩教育のヒントを紹介

当サイトでは、後輩の教育に悩む看護師の方へ向けて、教育の難しさやコツを紹介しています。当サイトの情報を、後輩教育のヒントにしていただければ幸いです。※当サイトお問い合わせ先

コツを掴んで効果的に教育

自身の業務と並行して行う後輩教育は負担も大きく、心身ともにすり減る作業です。しかし、ちょっとしたコツを掴むことで効果的に教育を進めて、後輩の成長を促すことができます。当サイトではそのためのヒントとなる情報をまとめていますので、看護師の皆さんはぜひご活用ください。

Copyright © 2018 後輩教育に悩むあなたへ All Rights Reserved.