後輩を教育するには、さまざまな苦労もあることでしょう。それぞれ性格や考え方、気質などが異なるため、たとえ過去に教育にあたった経験のある看護師であっても、同様の指導方法が通じるとはかぎりません。大切なのは、後輩とのコミュニケーションの取り方です。そこで、ここでは上手な伝え方のポイントを紹介します。
後輩とコミュニケーションを取る際にまず把握しておきたいのが、その人の性格や気質です。あまりにも責任感が強くプレッシャーを感じてしまうような性格の場合、負担にならない言葉をかける必要があります。一方、忘れっぽい性格の場合は、患者さんの命に関わる重大な事故を避けるためにも、確認作業が欠かせません。何度も同じことを聞いてくることがあれば、根本的な部分で理解ができていない可能性があります。後輩の質問内容に対し、同じ質問をしたことを認識させ、どのような覚え方をしているのかをヒアリングしたり、メモの取り方をアドバイスしたりして、一緒に改善策を考えましょう。中には、予習や復習をせずに業務に挑む後輩もいます。そうした学習を怠るタイプの後輩には、課題を出された理由や学習しなければならない理由をしっかり伝え、学習意欲を高める声掛けが必要です。 このように、色々な性格や考え方の人がいるため、それぞれの個性を尊重し認めながらも、その人に適したコミュニケーションを取り、指導することが大切だと言えます。
後輩とのコミュニケーションでしっかりと意思疎通できていないと感じる場合は、自分の伝え方に問題がなかったかどうかを振り返ることも大切です。よくあるケースが、「伝えたはずなのに」というコミュニケーションエラー。教育する側はしっかり伝えたつもりが、後輩は異なる意味合いで受け取り、認識違いが起こってしまうケースです。なぜこのようなコミュニケーションエラーが生じてしまうかというと、原因は教育する側にあることが多く、伝え方の問題が考えられます。たとえば、医療の専門用語ばかりを連ねて業務内容を説明し、相手に考える隙を与えずに一方的に話すと、なかなか理解できません。それも、専門用語を聞き慣れていない新人の場合は、間違った知識を持ってしまう可能性もあります。人によって理解度や考えるスピードも異なるため、相手の反応の見つつ理解できる言葉を選んだり、補足説明してゆっくり話したり、伝え方を工夫しましょう。 また、言ったつもりの状況を防ぐためにも、後輩へ気になることがないかや質問があるかどうかを都度確認することを忘れてはなりません。理解できているだろうと思い込まず、タイミングを見て声掛けをしましょう。そして、後輩が質問しやすい雰囲気を作り、普段からコミュニケーションを図ることが上手く意思疎通できるポイントかもしれません
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コツを掴んで効果的に教育
自身の業務と並行して行う後輩教育は負担も大きく、心身ともにすり減る作業です。しかし、ちょっとしたコツを掴むことで効果的に教育を進めて、後輩の成長を促すことができます。当サイトではそのためのヒントとなる情報をまとめていますので、看護師の皆さんはぜひご活用ください。